2013年6月22日土曜日

エネルギー変換:速度伝達比学習用教具


生物育成ネタがまだまだ残ってるんだけれども、息抜きにしばらく前に作った教具を紹介。
速度伝達比はエネルギー変換に関する技術という単元の中で学習します。
が、生徒の中には頭の中で歯車が回転する状態をイメージすることが得意ではない生徒もいます。
それをサポートするために作った教材です。
ちなみに歯車に貼ってある赤いものは「剥せるシール」をマジックで赤く塗ったものです。
自分でもあまり期待していなかった(^^;)教具でしたが、想像以上にウケました。
以前「教員の自作教具はウケる」という噂を聞いていたのですが、その噂を裏付けるものでした。

では、簡単に作り方の紹介。


材料は歯車の絵とダンボールです。実はこの歯車の絵は「正式な歯車」 ではないです。正式な歯車は歯面のインボリュート曲線や転移などを表現しようとするとかなり面倒です。簡易的な絵ですが作動OKです。かき方はここを参考にしました。大きさはA4用紙を4枚合わせてのA2サイズ。20歯、15歯、10歯の歯車です。
 上のふたつをスプレーのりで貼り付けます。新型iPhone風しおり(?)の製作で使ってたのりがなくなったので大型バージョンを購入。
 貼り付けの様子。材料節約のため、こんな貼り付け方に…。この状態ではダンボール1枚です。最終的には2枚重ね(3枚?4枚?今手元にないので不明です。すみません。)にするのですが、初めは1枚のほうが加工性がよさそうです。
 貼り付けた絵に沿って切り出していく。切断には1.5hほどかかりました。切断はカッターによる作業です。角がつぶれると美しくない&動作に影響がある可能性があります。また、45°刃よりも30°刃がシャープで作業性が良かったです。
作業をしてたら夜になってしまった。歯車を切りだした後に、それをさらにダンボールに貼り付け2枚厚に。1枚厚だと段ボールの反りで歯が逃げてしまうことがありました。歯車の中心はドリルで穴をあけた後テーパーリーマで回転軸の直径に拡幅。更に作動させた時の摩擦低減のために歯部(コバというべきか)に潤滑性のあるテープを張り付け。今回はマスキングテープを使用。このテープを張り付けておかないと摩擦が大きすぎてうまく回転しません。これで歯車部は完成。



後は、黒板に貼り付ける回転軸を作る必要があります。
残念ながら写真がないので言葉で書いてみます。

①100円均一のA4サイズマグネットシートを準備
②回転軸となるボルトを接着
③以上

簡単に書くとこんな感じです。
②は、単純にボルトの頭をマグネットシートに接着しようとすると接着面積が少なく強度が確保できません。どうしたら接着強度を確保できるかは考えてみてださい。
今日はこんなところで。

2013年6月15日土曜日

生物育成:ナスの栽培5 経過観察+誘引(5月24日、6月2日)


今日は雨が降って、畑が潤って助かりました。
5月6日以降の様子、まずは5月24日時点の様子をUP。
脇芽はどんどん出てくる。一度掻いたところからも再度出てくる。
路地北側の勢いが強い。南側は元気がない様子。


 これが問題の路地南側。葉の張りが少なく、二本仕立てにしようにも芽が出てきていない。この畑は北側には西日が当たるが南側には西日が当たらないという状態であり、位置が良くないのかもしれない。
 容器苗はまずまずの様子。少し水が足りないか。それでも着実に生長している。
 路地南側苗の第一花房。5月末には花芽が付くと判明。ここまでが5月24日時点。
 ここからは6月2日の様子。左が南側。右が北側。北側の草勢が弱い。そしていつの間にか支柱を立てている。あれ、容器苗は…?
 少し位置を移動しました。上の写真の上側(分かり難い^^;)に。日当たりを良くするため。
 北側苗の第一花房が開花。
 路地苗の株間を記録しておく。大体40cm。少し詰めすぎだったのかもしれない。
 ナスは誘引が大切らしい。茎が下を向くと自然に草勢が衰えてしまうそうだ。誘引するときは苗をギュッと縛ってはいけない。茎は栄養や水分のやり取りをしているがその流れを止めてしまう。生徒にさせる場合はビニタイのほうが確実に作業できるかもしれない。
 プランター苗も第一花房ができていた。

2013年6月5日水曜日

生物育成:ナスの栽培4 摘芽作業(5月6日)


摘芽作業を行いました。
まずは3つの苗の様子をどうぞ。
路地南側の苗は細いです。苗の時点で細いと生長も遅い様子。良い苗を選ぶことが重要とわかります(^^;)
 プランター苗は路地北側の苗に次ぐ生長度合。ただ全長は路地北側苗のほうが良い。プランターの土壌は急ごしらえだったので、有機質肥料が完全に腐熟していなかった。肥料の完熟を見分ける方法は?あります。これはまた今度。
 そして路地北側苗の茎を見ていくといくつかの脇芽が見られます。どれが脇芽かというと、
 赤丸で囲った部分です。葉ととてもよく似ていますが、この部分は茎として生長します。ふつう、ナスは三本仕立て(または二本仕立て)といい、実を成らす茎を3本(2本)のみとします。不要な茎が伸びるとその分の栄養を取られ、実に栄養がまわらず小さな実となってしまします。これを適切な茎の数にし、適切な大きさの実を作るための作業が摘芽です。
摘芽はきれいに洗った素手で行います。ハサミやたばこなどを吸った後の手などでは行いません。その理由はウィルス病の原因となるためです。もしハサミにウィルスが付いた状態で複数株の摘芽をした場合、全ての苗に感染する可能性があります。

参考に、定位置からの写真。実はこんな風に夕方には日陰になってしまうような場所なのです。

次回は誘引記事の予定。