2013年5月31日金曜日

著作権と教育について

5/26に投稿した 「材料と加工:新型iPhone風(?)しおりの製作5 完成」 に質問を頂きました。質問をいただいた方にはコメント欄でお返事をさせていただきましたが、教育現場において、著作権は切っても切り離せない関係であるとともに、不安を感じる人もいると思うので、今回記事にさせていただきます。

質問の内容は
>リンゴマークを使うのは良くないのでは。
>情報領域での指導内容に反する行為かと。。。
という内容です。

今回の場合、
著作権法第35条(学校その他教育機関における複製)
著作権法第30条(私的利用のための複製)
よりリンゴマークの利用は認められると考えられます。

特に、著作権法第35条は教育の現場で著作物を利用するための拠り所となります。
技術科だけでなく、どの教科においても参考資料に新聞や参考書の、場合によっては楽譜や音源、画像等のコピーが用いられています。

これらの利用は(ほとんど)適法です。
認められない場合として挙げられるのは、

・営利を目的とする学校での複製
・必要限度以上の複製
・著作権じゃの利益を不当に害する場合

等です。以上のような場合を除いて、「教育を担任するものと授業を受けるものによる、授業の過程で利用されるための公表された著作物」の複製は認められています。

また、著作権には著作隣接権や著作権の保護期間などがあります。
教員としてはもちろん、著作物と接する一個人としても著作権に関する知識は必要です。

わたしが拠り所としているのは



です。
著作権の基礎知識や具体的なOK事例、NG事例が多数掲載されていてわかりやすい構成です。



本稿の参考文献:先生のための著作権入門の入門
(なんて書いておけば万全でしょうか…)

2013年5月29日水曜日

生物育成:ナスの栽培3 5月1日時点の経過報告


5月1日時点でのナス。
4月末の冷え込みにも耐え、徐々に生長してます。

この時期、本来ならば仮支柱を立てるという作業が必要。
仮支柱の目的はメイストームと呼ばれる五月上旬の強風から茎や葉の折損を守るため。
今回は家屋に囲まれた猫の額のような畑で栽培をしているため、強風の影響は大きくないのではないかという仮説の下、支柱なしで栽培。

結論から言うと、仮支柱が無くとも可。ただし、支柱があるほうが安心。

たとえ家屋に囲まれているといっても、時には風が吹き込み気をもむことがあった。
そんなことならいっそ支柱を立てておいたほうが精神的にも楽。
もっと開けた環境で行う授業でナスの栽培を行う場合は支柱立ては必要だろう。
更にはビニール袋やラップによる防風策、キャップなどの冷え込み対策の準備があれば安心できる。


角度を変えてもう一枚。そういえば以前の記事では説明していなかったことがあった。今回は路地栽培、容器栽培を並行して行っています。ほとんど同じ環境で露地物と容器物でどれくらいの差が出てくるかが見ものです。次回は脇芽・えき芽かき、摘芽なんて呼ばれる作業についての予定。

2013年5月26日日曜日

材料と加工:新型iPhone風(?)しおりの製作5 完成


さてさて、しばらく更新が滞りましたが、ネタは貯め続けてます。
ラベルはがしの雷神後です。超強力タイプと、そうでないタイプがあるようですが、超強力タイプしか持ってないので違いはわかりません。


後は仕上げです。まずは外周の面取り。糸面取りという仕上げ。ふつう図面支持する場合には欄外に「※全周糸面取り」なんて指示されてると思います。 図面に正確に指示する必要がなく、人が触れたときに手を切らないように程度の意味。ただ、イイものほど細かいところまで良い仕上げがされているものです。美しく仕上げましょう。
 面取り後はしおりの表面仕上げ。ヘアライン仕上げという仕上げ方をします。サンドペーパーで一定方向に磨き、髪の毛のように細い線で仕上げるという方法。材料を手で押さえて前後させるだけでもいいのだけれど、薄物は材料がたわみ、均一に仕上がらない場合がある(ちなみにそれを応用したものに「魔鏡」というものがあります)。それを防止するために木材の破片などに両面テープを貼り付け…
 こんな風に貼り付けます。これで(大体)均一に材料に力が加わるようになります。
 それでも、こんな風にリンゴマークのふちなどは加工時の微妙な曲りからヘアラインが入らない場合がある。
 そんな時はサンドペーパーを巻きつけた磨き棒を使ってラインの入っていない部分にラインを入れる。その後もう一度全体にラインを入れて仕上げる。こういう小ネタも知っておいたら便利。
以上。終了。リボン通しの穴に革ひもなんかを通したらおしゃれなしおりの完成です。












次回はナスの栽培の経過報告の予定です。

2013年5月6日月曜日

材料と加工:新型iPhone風(?)しおりの製作4 外形・リンゴマークの加工2

 ニッパで切れないとなると、こうやって加工します。
タガネという工具です。はさみと同じように材料を擦り切っていく加工になります。このような加工をせん断とも言います。写真には写っていませんが、タガネのおしりをハンマで叩きます。すると万力の口金とタガネの先端で材料を擦り切る力(せん断力)が働き切断されていく、という形です。

タガネでざっくり穴をあける。
 裏は汚くなることがあるので、リンゴマークのギリギリで穴をあけてたら修正が苦しいかも。
 穴が開けば後はやすりでごりごり。
 もっとごりごり。
 だいたいOK。
 やすりで削った後は研削痕をサンドペーパーで丸めていきます。
 これでリンゴマークはOK!
残っているペーパーパターンはこのスプレーを使えばとっても簡単にはがすことができます。ただ母材が木材など、しみこみやすい材料には適しません。










今日はここまで。
次回で最終回です。